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法律を意識せずに暮らせる幸せ

一般の人は、法律をほとんど意識せずに暮らしているのではないでしょうか。

もちろん交通法規や、盗みをしてはいけないといった基本的な社会常識は誰しも持っていますし、そのことが法律や条令によって定められていることは誰でも知っているでしょう。

もともと法律は、円滑な社会生活を多くの人が無理なく営むために作られるものです。

わが国のような民主的な国では、法律は国民の総意に基づいて作られ運用されています。

即ち国民各々がそれぞれの利益を最大限に享受できるように、国民生活の相互の関連の中で法律は作られているのです。

その結果、多くの法律が、通常の日常生活を送る上ではひとりひとりの人が大して意識しなくても守られるような体系になっているともいえるのです。

日常生活の様々な場面で、これは法律ではどうなっているのだろうと考えながら暮らすのはたいへんですし、実際にはそれは不可能です。

法律は、原則的には、当事者同士がそれぞれの意志だけでは同意できないときに、どのように決着をつけるかを決めるものです。

一般の人は詳しい法律の知識を持っていませんから、その判断のために弁護士に依頼することになります。

人に傷つけられた、だまされたといった警察のお世話になることに付随する弁護士の活動もあれば、自己破産する、会社が倒産するといった場合の債務の整理なども法律の運用によって、債務者、債権者の双方が最大の利益を得られるように調整することも弁護士の大きな仕事のひとつです。

通常、私たちは、こうした弁護士の活動とは無縁でいたいと思うものです。

日常生活で法律を意識することが、ほとんどないということは、裏を返せば、弁護士に何かを頼む、法律によって判断してもらうといったことが非日常なことだからです。

私たちは、法律を意識せずに暮らせることを幸せだと感じます。

それはもめごとがないということと同義だからです。

しかし、法律や弁護士の助けを借りなければならない事態は誰にとっても無縁であるというわけではありません。

特に、離婚や自己破産、会社の倒産といった事態は誰にでも起こりえることなのです。